腎移植体験談

腎移植体験談

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腎臓移植手術当日(手術前)

2003.03.05 Part.1
とうとう手術当日。
朝、母と一緒にシャワー浴びました。
ふたりでお風呂に入るなんて子供の時以来。

その後母の病室に行くと、すでに鼻に管が入ったままの状態で横になってました。
その姿を見て鼻の奥がツーンとなった。
自分のためだけに手術をする母を前に、愛想笑いもできないし「頑張って」なんて言うのも違うと思ったし。
何より話しかけた途端泣き出しそうでした。
ワタシはできるだけ平常心でいようと心がけてました。
硬膜外麻酔
硬膜外の空間に麻酔薬を注入。
痛みを感じる神経のみに効くので意識もあり食事も会話も問題ない麻酔。
術後ガス麻酔が切れても持続的に痛みが取れます。
コレには随分助けてもらいました。


母はこの時もう硬膜外麻酔をしていて、記憶が曖昧らしい。
その後8時半には手を振りながら手術室に入って行ったけど、ほとんど覚えていないらしく「せっかく話のネタにできたのに」と後で悔しがってました。
そうやって、手術後も笑ってくれて、ありがたかったです。

母を見送ってから、ワタシは手術後に入る個室に荷物を運んで待機。

どんどん緊張で落ち着かなくなってきました。
ホントにテレビを見てても話してても全然頭に入ってこない状態。

しばらくして看護師サンが鼻に入れる管を持ってきました。
できるなら麻酔で寝た後にしてもらいたかったんだけど...
この時部屋にいた相方(現在オット)に目で出て行くよう合図(?)したけど全く通じず...
鼻に管を突っ込まれてフガフガ言ってたワタシの様子は、今だに忘れられないそう。

11時にストレッチャーに乗り手術室へ。
前室で看護師サン3人がかりで術着に着替えさせてもらう。
...その途端なぜかトイレに行きたくなった。
「ちょっとトイレに...」と頼むと「もう手術だしね。管も入れるし」と止められちゃいました。
きっとあれは緊張のあまりというか...ちょっと逃げたかったのかな...(弱)

ひんやりした手術台に乗せられ、すぐにひっくり返されて背中に硬膜外麻酔の管を入れる処置をしました。
その後...手足を固定されたの...緊張はピーク☆

ガスマスクをされながら、麻酔科の先生に「10秒で寝ますからね」って声をかけられました。
その言葉に答えようと目を開けると、既に焦点は合わずグルグル視界が回っていて。
声も出せず動けない状態で...でもカチャカチャと金属音だけは遠くから聞こえてきました。

まるで金縛りのようなこの一瞬が、本当に怖かった。
時間にしたら本当に何秒だっただろうけど...
このままもう目が覚めないんじゃないかと思った。

でも無事に目覚めることができ...その時には手術は終わってました。

腎臓移植手術当日(手術後)

2003.03.05 Part.2
目が覚めてすぐ「痛いですか?」という麻酔科の先生の声が聞こえました。

そのままICUに運ばれて、視界の端に父と弟を確認できたけど、顔を向けることはできませんでした。
父が「おしっこがいっぱい出てるよ」って声をかけてくれたのを覚えています。
声が出せないので、マバタキで返事をした(ような気がする)。

老廃物を尿として体の外に出す働きをする腎臓が、腎不全の場合は機能していないので充分な排泄ができなくなっています。
「おしっこが出る」腎移植後にそれは本当に大事なバロメーターなのです。
この後もみんなから同じようなフレーズを聞くんだけど...とてもすばらしいことだと解っててもその部分のみ誉められてるようでちょっとハズカシかった。
「ありがとう」って返事するのちょっと変だよね(笑)

手術は15時前に終わったらしいけど、ICUできちんと意識が戻ったのは夜。
ICUにはワタシを含め3人の患者さんがいて看護師サンが2人。
ちょっと体を動かしただけでも看護師サンは飛んできてくれて、至れり尽せり♪

でも目が覚めてからは熟睡できず、起きてるような寝てるような時間がずっと過ぎました。
手術前にはいろいろ悩んだりもしたけど「終わったんだな」ってしみじみ感じた長い夜でした。
...イヤ、これから新しい腎臓を守ってく始まりだよね。

そしてあらためて見ると自分の体には酸素マスク、尿道ドレーン、鼻から胃までの管、背中に麻酔の管、持続点滴の管が手首と首筋に刺さってました。
横には10個ぐらいパックをぶらさげて、ひっくり返りそうな賑やかなスタンドが置かれていました。


繋がれて動けないダルさはあったけど、驚いたのは「痛くない」こと。
術後は傷がしばらく疼くんだと思ってたのに、本当にまったく痛くなくて感動するぐらい。

手術前日に麻酔科の先生が丁寧に説明してくださって、最後に「僕たちの目標は痛みを100%取ることです」と言っていたのを思い出しました。本当だった...☆

術後1日目

服用薬
 メドロール4mg×10錠
 ブレディニン50mg×2錠
 プログラフカプセル1mg×10錠
2003.03.06
お昼前に外科の看護師サンがICUまで迎えに来てくれて、ストレッチャーで個室へ。
...と言っても楽ではなく、体中に管ついたままでアチコチ引っ張られるし、体に力が入らないしで痛くて辛かったです。

個室のベッドは寝たままで体重が計れるタイプ。
それが調子悪くて、設定をし直すたびにストレッチャー⇔ベッドと担がれる...痛いヨ...
看護師サンってホント力仕事だよね。

このとき鼻の管を取ってもらったので、呼吸が楽になりました。
手術日を入れて4日間は新しい腎臓を繋ぐ血管が定着するように、ベッドの上で絶対安静。
新しい腎臓のある体の右側を上にしてなら、横向きぐらいなら大丈夫。
でも右足は絶対動かしちゃダメ。
上半身は多少ベッドを使って起こせるので、ストロー使って水を飲むことぐらいならできます。

夜には流動食のゆるいおかゆが出ました。
でもね、この後3日間はベッドから動けないの。
...ってことは全部ベッドの上で行うの。
ムリムリ...食欲わかないです。

慣れない体勢で飲もうとした食後の粉薬でむせてしまい、傷口をお腹の内側からひっぱたかれたようなすごい痛みを経験。
花粉症が治まっていて本当に本当によかった。

術後2日目

クレアチニン値
 1.0 (正常値0.4~0.8)
2003.03.07
回診のとき、主治医の先生が「Cre1.0ですよ」って教えてくれました。
正直耳を疑う数値でした。
手術しても透析から離脱できるぐらいで、正常値には戻らないと何故か思ってたんです。
母からいただいた腎臓は、一生懸命働いてます。
大事に大事にしていかねば。

朝ご飯はゆるゆるのおかゆとお味噌汁。
お味噌汁がお椀いっぱい入ってることにまた感動。
今までの病院での食事だと、塩分の多い汁物は半分しか入ってなかったのに...
お味噌汁は半分でもいっぱいでも、ワタシは飲まないと決めているので関係ないけど「飲まない」と「飲めない」のでは気分的に全然違う。
嬉しい♪...でも食欲はやはりない。

担当の先生や看護師さんから「順調」という言葉を、何度もかけてもらえました。
母もとても順調に回復しているらしく素直に嬉しい♪

術後3日目

クレアチニン値
 0.9 (正常値0.4~0.8)
2003.03.08
手術後3日目になると、夜にはほぼ普通の食事が出されました。
おかずは少し柔らかめで軽いもの。
でもあいかわらず食欲はナシ。

傷の痛みはほとんど感じないけれど、ドレーンがやたら気になって辛くなってきた。
ちょっと動くたびに痛むので、夜中にどうしても我慢できなくて痛み止めをもらったほど。

夜になると痛みが激しくなるので、もしかして寝ている間は水分が取れないせいから?と思い、飲み物を探す...そして手が届く範囲に置いてなかったことを後悔(涙)
実はナースコールにも手が届かなくて、テレビ台のワゴンにひっかけてたぐり寄せたのだ。
夜中にひとりゼーゼー...頼める人がいる間にちゃんと夜に備えましょう。
ひとりでは何もできません。


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